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糖尿病とは
糖尿病は、血糖値(血中のブドウ糖濃度)が高くなる病気です。ブドウ糖は体のエネルギー源ですが、糖尿病ではインスリンというホルモンの働きに問題が生じ、血糖値が高い状態が続きます。この状態が続くと血管や臓器にダメージを与え、さまざまな合併症を引き起こします。


糖尿病の原因

糖尿病は主に以下の2つの原因で起こります。

  1. インスリン分泌の低下
    膵臓がインスリンを十分に作れない状態です。これは遺伝や加齢が影響します。
  2. インスリン抵抗性
    インスリンが十分に分泌されていても、体の細胞がインスリンに反応しにくくなる状態です。特に肥満が原因で、脂肪組織から出る物質がインスリンの働きを妨げます。

糖尿病の種類

  1. 1型糖尿病
    自己免疫疾患や膵臓の病気によってインスリンを分泌する細胞が壊れることで発症します。若い人や子どもに多いのが特徴です。
  2. 2型糖尿病
    糖尿病患者の約9割を占めます。インスリン分泌低下とインスリン抵抗性が重なって起こる病気で、40歳以降に発症することが多いですが、若い世代でも発症が増えています。

日本人の特徴

  • 日本人は欧米人に比べて肥満の割合が低いですが、インスリン分泌能力がもともと低いため糖尿病になりやすいと言われています。
  • 体重が若いころに比べて10kg以上増えると糖尿病リスクが高まります。

治療法

  1. 生活習慣の改善
    • 食事療法:
      • 食物繊維を多く摂る
      • 糖の吸収を緩やかにする食品を選ぶ
      • 食べ過ぎを防ぐ
    • 運動療法:
      • 有酸素運動を毎日30分程度行う
      • 筋力トレーニングを取り入れることでさらに効果が期待できる
  2. 薬物療法
    生活習慣の改善だけで血糖値が十分に下がらない場合は、内服薬やインスリン注射が必要です。

予防と注意点

  • 肥満の予防: 体重を適正に保つことが重要です。
  • 定期的な健康診断: 血糖値の異常を早期に発見し、適切な対応をすることが大切です。
  • 持続的な努力: 食事や運動などの改善を日常生活に取り入れ、習慣化することが必要です。

糖尿病は早期に対処すれば合併症を防ぐことができます。健康な生活を維持するためには、日々の心がけが重要です。

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